ずっと読みたかった一冊がありました。随分と前から気になっていたのだけれど。

キングコング西野さんが第一章を公開して物議を醸し出した、「人生の勝算」という本なのですが皆さんはご存じでしょうか?

SHOWROOM株式会社という、ライブ配信空間サービスを創業された、前田祐二さんが書かれた本です。面白すぎて、あっという間の1時間で読み終わってしまったので、レビューしていきます。

ただならぬ「アツさ」を感じた本

「コンパスは持っているか」

私はこの言葉に、心の底の何かをえぐられました。深く深く。

これまで何事もなかったかのように包帯をまいて、傷がなかったかのように振る舞っていた箇所を。とはいえ、いったいぜんたい何の話やら・・・ってことですね。

それはさておいて、前田祐二さんの「人生の勝算」を一言でまとめるならば「信念を貫き通せ」かな、と感じました。

 

「信念」を持つことはムズカシイ

「信念」それは重い重い言葉です。「人の言葉」と「今の心」です。

つまり「あなたの心が今、何を言っているのか?」ということ。誘惑に負けそうか?勝算はあるか?戦略はあるか?全てがここにあって、あなたの心が何を言っているのか、何を伝えようとしているのかということ。

その「本質的な部分」に運命を委ねないといけないのではないか、とも感じ取れるわけです。

 

どういうことかというと、「あなたがやりたいことに情熱を注いで、今できることを全力でもってぶつけろ」ですね。

この境地に達することができる人は本当に少ないのではないかと思います。

 

選択と集中の価値を理解して、見出だせるかどうか

冒頭に「コンパスを持っているか」という言葉を書きました。この言葉について本書で、このような言葉で語っています。

選ぶ、ということは、同時に、何かを捨てることです。何かを得ようと思ったら、他の何かを犠牲にしないといけない。人生の質を高めるのは、選択と集中です。

選択と集中。往々にして成功する人は「自分が何に対して集中すべきか」をわかっている人だと思います。

でも、この考えにたどり着けるひとはほんの一握りで、私を含め多くの人が「誘惑」に負けそうになっているのではないでしょうか。

 

人は「あれもこれも」と、何でもかんでも追加して、中途半端に手を出した挙げ句、失敗して落ち込んでしまう。

これは私自身でもよくある話です。きっと、あなたにもあるかもしれませんね。

 

私の経験で言えばこのブログです。あと自分のキャリアパスもそう。

芯が揺れ動きまくって、軸はブレブレで、一体全体何が言いたいのかさっぱり分からない。気がつけばそんな、雑多の果てのさらに果てのブログになってしまいました。

いつだって「どこからスタートしたんだっけ?」って思い返すのに、過去から帰ってきた瞬間に、大事な1歩目から盛大に間違った道へ踏み外してしまうのです。

コンパスは持っているか?そう問いただされたら、「過去に忘れました」としか言い返せないのかも。

 

コンパスとは何か?ブレない軸の見つけ方

コンパスを持つ。実はこれは多くの人が色々な場面で別の言葉で使っています。

「心の声に従う」「やりたいことを追求しよう」「時間をわすれるまで熱中することに情熱を注げ」

聞き覚えあるかと思います。でもね、自分のやりたいこととか、心の声ってなんだよ!っていつも思うんですよね。

自己分析できてないから。これはもう、言い返しようがないのかもしれません。

 

本書には前田さんが就活していた時のエピソードが掲載されています。

当時は自己分析として、ノート30冊分くらい自分のことを書いたそうです。前田さんが記憶している全ての事柄を、覚えている限り。

それを信じるか信じないかは別として、あなた自身は本当に、そこほど深く、自分と真摯に向きあって自己分析できているでしょうか?これは自分にも問いたい内容です。

  • やりたいことはなんなのか?
  • いま、実現させたいと強く心に願っていることはなにか?

私はきっと曖昧な心で生きているに違いありません。あなたも、自分自身に聞いてみて下さい。

 

そういえばこの本の途中に、スティーブ・ジョブズの言葉がちょろっと出てきました。

「毎朝鏡の前に立って、自分自身に問いただしているか。今日が地球最後の日だとして、本当にやりたいことをやっているか?」

私はこれまで、この言葉を聞いてもそこまで反応しませんでした。

それはきっと、自分の心が完全に麻痺していて、自分の鏡を見ても自分じゃないように見えていたからでしょう。

もはや本当の自分とは何なのか。鏡の向こうに立っている自分は、きっと私の皮を被った悪魔が演じているんじゃなかろうか。毎日鏡に立つ度に心が吸い取られて、情熱が失せていき、自分の心の声が聞こえなくなっている。

そんな考えがふと、私の頭をよぎりました。

 

そんな妄想と同時に、この本を通して前田さんから声を掛けられている気がしました。

「お前は1日1日、やりたいことに全力を注いでいるか?守りたいもの、叶えたいものに全身全霊でコミットしているか?」と。

 

コンパスを見つける旅の難しさ

やりたいこと・情熱を燃やせることって、身近にあるのに意外と忘れ去られるんだなって気がしています。

灯台下暗し、的な感じでしょうか。明るく照らしている灯台の足元に、人生を変えてしまうほど素敵な物が、置いてあるのかもしれません。

 

ちなみに今いった、灯台の足元は「意識下にある無意識」なんじゃないかって思っています。

心のコンパスが見つからかに人はきっと、どこか見えない場所に転がっていて、踏んだり蹴ったりしているんじゃなかろうか。

そして、蹴っ飛ばしても気づかないふりして、どんどんコンパスが遠ざかっていってるのではないだろうか、と考えたりします。

 

軸を立てるには正しい方法が必要

軸を見つけることはムズカシイけど、それと同時に軸を立てるのもトンデモなくハードです。

例えば建設現場で柱を立てる場面を想像してみて下さい。

「エイヤっ」て言って、適当に柱を立てると思いますか?

そんなことはないでしょう。機械やパソコンをつかって細かく計算して、その結果から中心となる柱の位置をきめ、細心の注意払って柱を、軸を立てるのではないでしょうか?

 

今の時代の私たちの軸は、まさに最初の「えいや」っていって建てられた軸にすがって生きている気がします。

エイヤっと、とにかく勢いで何となく立ててしまいます。

そして少しづつ家が傾き始めても、まったく気づかないふりをしているんです。

たぶんそう。自分がそうですから。

 

だから、自分の軸を見つけることと、それを正しい位置に立ててやることはとてもむずかしいこと。

ちゃんと正確に計算して、いろいろなアクシデントを想定して、立ててあげるのが必要なんですね。その軸を見つけるには、もっと自分の深層心理にまで深くはいりこんで、潜在意識から探し出すしかないのではないでしょうか。

メモリーダンプよろしく、人生ダンプを行ってはじめて、「その人が本当に望むもの」の片鱗が見えるのではないでしょうか。

まずは自分と真摯に対峙すること。

泣いても叫んでも、自分自身からは一生逃れられないのですから、騙すように生きるよりは、ぶつかってみることも大事なんじゃないだろうか。まさにそういうことを考えました。

 

まとめ

人生の勝算。

私が、私自身にそう聞いてみても、きっと曖昧な答えしか返ってこないと思います。

これまでの人生は、わりと「やりたいことをやってみて、なんとなく成功している」という状態がずっと続いてきました。器用貧乏だと、なんでもかんでも基準より上を言ってしまうのが幸いして、私は飽き性に育ってしまったのです。

だから「燃え尽きない情熱はなにか?」と聞かれて、答えられるものを今は持ち合わせていません。

それはきっと、まだ意識のそこで眠っているか、意識の何処かに紛れ込んでいて、鏡に映る自分の姿をした悪魔から逃げ回っているのかもしれません。

そろそろ、本気で「情熱」を探しに行きたいと思っています。見つかると良いんですが。

 

さて、長々と書いてしまいましたが、最後にもう一度あなたに問いかけてみます。

「コンパスを持っているか?人生の勝算はあるか?」

 

PS:この本の素晴らしさは、人生にかける情熱でないところにも、もちろん隠れています。

例えば、コンテンツの未来についての考察はとても深かったです。オンライン上に「ライブ空間」を作るという考え方は斬新で、素晴らしいアイデアのように思えます。でも、その根底には「コンテンツ」への愛情が現れているのです。

前田祐二さんが考える未来のコンテンツとは、「インテラクション」です。

本書を深く読むことで、きっと理解できると思います。

 

 

 

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HIRO
フィリピン・セブ島のスラム街で、ボランティアを始めたキッカケから、フィリピンで働くことに。セブ島観光のエキスパートになって、「エキサイトセブ」というマガジンサイトでライターを経験。お仕事のご依頼は→ info.f.hiro”あっとまーく”gmail.com まで。

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