【永遠の謎】どうしてSEのドキュメント作業は終わらないのだろうか。

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なぜ私たちのエクセルを駆使した書類作業は終わらないのか?

SEをしていると、なぜこんなにもエクセルの作業があるのだろうか…?

と疑問に思うことしかありません。そう思うくらい、ひたすらエクセルを駆使して書類を作り上げています。

でも、なぜ書類作成が終わらないのか?業界に現職で仕事をしている僕が、少しだけ深く考えてみることにしました。SEって難しい。

書類の意味って?

SEは実体のないものを扱う

SEという職種は基本的に多岐にわたっていて、取り扱う商品は目に見えないことが多いです。

サーバー、ソフトフェア、企業の基幹システム、ネットワーク。

普通の人ならピンとこないものを専門に取り扱い、常人の人には理解のできないものを作り上げている実態があります。

 

これは別に私たちが偉いとかの問題ではなく、たまたまそういう職種であるだけなのですが。でも、一般的には何をしているのか分からない職種です。

基幹システムの作業がまさにそう。中身のプログラミングがどうの、処理の条件分岐がどうのというのは全く分からず、一般の人にとってみればブラックボックスなのです。

 

SEにとってのドキュメントは保身だ

そうした普通の人が理解できないものを、分かりやすい形にしたのが、テスト仕様書や設計書、いわゆるドキュメントです。でも実はクライアントへの説明だけでなく、自身の保身にも繋がっている現状があります。

自身の保身とはどういうことか?

それは簡単にいうと、システムがちゃんと相手の要望に沿うもので機能もちゃんと動いてますよ、ということを担保している、ということ。

ソフトフェアの品質(ソースコードの綺麗さや処理がスマートか)については、制作側の問題であり、クライアントとしては要望通りの動きをしてくれるかの方が重要なわけです。

 

そこで「こんな想定で、それに沿った様々なテストケースを作りました。テストをした結果、問題なく動いています。だから納品しますね!」というようにして、ある程度の動作保障をするわけです。

もちろんテストについては、先方で一旦確認してもらい、その意見も踏まえて作成されます。つまり相手も合意した内容のテストであるということ。

ここがとっても重要です。

 

テストを作ること実施すること

相手にも合意してもらえるテスト、それはつまり、クライアントも認めているということ。

もし、重大なミスがあっても、「仕様に少しズレがありましたね〜修正しましょう」ってなるわけです。
その段階で擦り合わせのミスが起こらないようにするのは、私たちが責任を持たなきゃいけない部分ではあります。しかし、相手にもテスト内容を確認してもらえていたら、幾分かの負担は減るというものです。

テストを作り、テストを実施すること。

これはあくまでも仕様の確認と大きなズレがないこと、問題なくプログラムが動いていること、相手に納得してもらえることの確認です。

これがプログラミングの品質を保証するものだったりするわけです。私たち、そしてお客さんの両方が納得する形でシステムの品質を保証できること、これこそがドキュメントの重要な点となっています。

もちろんこれはテストだけでなく、内部設計書、外部設計書、仕様書、お客さんの業務フロー、パラメーターシート(パラシーと呼ばれる)を用意する所以です。

 

私たちSEおよびプログラマーは一歩一歩、相手との認識を擦り合わせつつシステムを作っていかなきゃなりません。

そのための1つの保身として、大量のドキュメントを作成しているのです。

 

ドキュメント作業は終わらない

私たちのドキュメント作業に終わりはきません。

なぜか?それは複雑なシステムになればなるほど、それに関わる資料や設計書、テスト仕様書が増えていくからです。

ある例え小さなマイナーアップデートであっても、変更箇所や追加箇所に関係しそうな部分を挙げていき、それぞれの条件で想定通りにプログラミングが動くかを確認しなければなりません。

パターンA、パターンB、パターンBなどなど。変更箇所が多かったりすると、それにともなったパターンも多くなりますし、確認事項も多くなります。

こうした部分部分におけるテストは単体試験と呼ばれ、大きなストーリーで確認するテストを結合試験と業界では読んでいます。

これらの試験仕様書を作るのには、やっぱり時間も必要ですし、条件の洗い出しだって大変です。やっぱりドキュメント作業は終わりません。

 

ドキュメント作業は業界の悪習か?

 

そうなってくると、私たちの働くIT業界には悪しき風習が蔓延しているのか、そう問われればイエスとはなかなか答えられません。

それは大量のドキュメントが逆に私たちをクライアントから守り、品質を保証する必要書類だからです。

最先端を走っていそうなのに、実はそんなに最先端ってわけではないんですよ、IT業界は。もうちょっと画期的な方法はないの?なんて聞かれるかもしれませんが、答えを出すのは少し難しいんでしょうね、今の段階では。

 

1つの理由はSEとクライアントの知識に差異がありすぎること。パソコンやプログラミングを知らない人は、とことん知りません。

こういうクライアントを相手にする以上、私たちのすべきことは分かりやすく説明することのみ。

しかしながら頭の固い連中は、口頭で説明しても理解してくれません。理解してくれないというよりも「理解できない」のかもしれません。だからこそ念入りに作ったドキュメントが渡されるわけです。

とりあえず投げて、読んで理解してもらう。そして質問があったら、それに答える。

これが最もシンプルに相手を分からせる方法なんですね。ですので、大量のドキュメント作業はIT業界における悪しき風習かと言われれば「今は違う」としか言えません。

SEとクライアントの間で知識の差異が少なくなった時、クライアントがSEの仕事を理解できるようになった時、クライアントがSEは魔法使いでないとわかった時にこそ、きっと省略できるドキュメント作業はあることでしょう。

 

まとめ

SEが大量のドキュメントを作る理由や必要性について説明しました。至極単純に説明するとすれば、ITとドキュメントは現段階では切り離せないということです。

知識に差異がありすぎる、パソコンの仕組みすら分かっていないクライアントを抱える以上、できるだけ多く書面に残して説明する義務があります。

以上、どうして私たちのドキュメント作業が終わらないのかについて説明しました。ドキュメント、それは意外にも私たちを守ってくれる防護壁のようなものです。

結局は、最もシステムやプログラミングに知識のあるクライアントが増えろってことですね。

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HIRO

旅・音楽・プログラミング・ブログを愛するコンテンツ・クリエーター、ミニマリスト。ガジェット、海外ドラマ、旅行が好きで、趣味は読書。都内のIT企業でSEとして働いています。※このブログでの発言はすべて個人に帰属し、企業や団体とは一切関連がありません(PRを除く)。