極貧のセブ島スラム街でローカル食堂のオーナーになりました

フィリピンのセブ島にいた時、個人的にお金を援助して、小さなローカル食堂のオーナーになりました。

そう、突然のことですが、私はオーナーになったのです。

とはいっても、得ている利益があるわけでもなければ、何か特別なことがあるわけでもなし。あることといえば、遊びに行った時に、ご飯がいつでも無料で食べれるようになったこと!くらいですかね。

ご飯が無料だなんて、これほど嬉しいことはありませんよ。いつだって僕らは、お腹がペコペコですから。そんな感じの小話です。

カレンデリア(食堂)のオーナーになった

もう一年以上も前の話ですが、フィリピンにあるローカル食堂(カレンデリア)のオーナーになりました。

私が、フィリピンのセブ島でボランティアをしていた時、とてもお世話になっていた家族が知り合いの土地を使わせてもらい、小さな食堂を始めていました。

しかしながら、資金がショートしまくりで、もはや経営破綻寸前。

収入が少なく、家計もまずい状況で、食堂を始める土地はあるのに必要な食材を購入するお金がない状況でした。

私がフィリピンに行った時、そういう状況を見かねて少しだけ援助する形で、資金提供をしたのです。

それがコトの始まり。

とはいえ、フィリピンの小さな食堂なので、利益とかどうの・・・ってのは全く考えていません。

ただ、そこに訪れる度に無料でご飯が食べられれば、それでいいのです。

カレンデリアってどんなとこ?

まずは、フィリピンのカレンデリアという、ローカル食堂について説明していきます。

このカレンデリア、フィリピンには無数に存在していると言っても過言ではなく、大きな食堂として運営している人から、自分の家の前でちょっとだけしている人もいたり、様々な形態で行われているスモールビジネスでもあります。

カレンデリアに、すこし興味湧きました?

カレンデリアは人々の胃袋

フィリピンでは外食したり、外でおかずを買ってきて食べる文化の方が根強いです。

そのため、道を歩けばあちこちに小さな食堂を見つけることが出来ます。

貧富の差が激しいフィリピンでは、その日の食材をわざわざ購入して料理をして、ご飯をつくる予算がありません。

食材を購入するための資金に加え、フライパンなどの調理道具にガスなどに対して、多くの元手が必要になってしまいます。

家族で100ペソ(220円)を1日の予算とするスラム街の人々には、食事をつくるほどの資金的余裕がないのです。

余裕のある人が食材を購入し調理をして、すこしだけ利益(とはいえ、ほんの少し)を乗っけて販売するのが当たり前だったりします。

”その日暮らし”で生活する人々が多いので、誰かが作ったものに対してお金を払う方が、予算的にも決めやすいというのがあるのです。

そんな、人々の胃袋の代わりをするカレンデリアを紹介します。

カレンデリアのある風景

鍋に料理をどかっと作って、お店の店先に並べておきます。

やってきたお客さんが、食べたいものを選びます。

その場で食べることも、持ち帰って食べることも出来るので、好きな方を選びましょう。

1品15〜20ペソ程度です。50ペソくらいあれば、十分にお腹膨らませることができます。

メニューもあったりするのですが、その日の予算や仕入れ状況によって、店先に並ぶ料理はバラバラです。適当に食べたいものを選ぶのがオススメ。

ちなみに、日本人が一人でカレンデリアに行ってしまうと、いろんな意味で怪しまれるので注意してください。

現地語を話せると、変な目で見られることはありませんが・・・。

とまあ、カレンデリアの話はここまでにして、私が出資したカレンデリアに話を戻しましょう。

カレンデリアのオーナーになった話

出資した額はたったの7,000円程度(少ない!とは言わないで)。

1日分の稼ぎのための仕入れに必要な資金は2,000円くらいなので、3日分は余裕でもつ計算になります。

ローカル食堂の仕入れって?

現地では野菜も肉も魚も全て、ちゃんと手に入りますよ。

肉は吊るされていて、グラム単位で購入が可能です。

魚も、もちろん1匹から購入できます。

いろいろな種類の野菜だって仕入れることが可能!

ちなみに、セブ島でもっとも野菜を安く変えるのがカルボン・マーケットです。セブ島で一番危険と言われる場所もカルボン・マーケット。安易に行かないようにしましょう。

私がオーナーになった食堂

私がオーナーになったカレンデリアはこちらです。

まだ何も用意していません。出資をする前だったので、食材を仕入れられる余裕がなかったんですね。

ちなみにこの場所では、バイクや車の洗車サービスも行っています。その隣でフィリピンの定番おやつ、バナナキューを食べているのが私。

出資をしてオーナーになったので、面白半分で食材の仕入れについていくことにしました。

今回は、魚をメインに料理を作っていくようなので、港へ行くことにしたようです。

ほんらいは朝一がイイらしいのですが、この時点ですでに時間はお昼ころ。

で、仕入れた魚を使った料理がこちら。料理を並べるとやっぱり華やかになりますね!

カレンデリアのビジネスパートナーになりました!(笑)

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ちなみに私がこの食堂にいる時は、日本人の私が配膳をすることにしています。

なぜって?単純に、面白いからに決まってます。

というか、フィリピンのローカル食堂のオーナーになった日本人って、私が初めてではないでしょうか?

レストランのオーナーならいらっしゃいますが、ローカルのカレンデリアって・・・。

まあ、庶民の皆様の胃袋を満たせれば、それでいいのですよ!

カレンデリアのオーナーになってみて

特段として何も変わっていません。変わったのは「タダでご飯が食べられるようになった」くらい。

利益を貰ってるわけでもありませんし、利益が欲しいと思ったわけでもありません。

ただお世話になった人が、ちゃんと生きていく為の足がかりをつくったにすぎないのです。

個人的に少しだけお手伝いをした、という感じなんですよ。

それでもちゃんと商売として成り立っているのは、フィリピン人はスモールビジネスが上手だからでしょうか。

ホント感心します。貧富の差が激しい分、わりと入り込めるスキがある・・・。

そして、僅かな売上でもあれば、とりあえず家計は支えられるという、フィリピン独自の経済状態のお陰だと思います。

物価の低さ、その日暮らしするしかない生活状況、働いても低収入であること。

フィリピンでは、スモールビジネスを賄っている方が、働くよりも儲かっているかもしれません。だってフィリピンの日給って、日本人なら目玉が飛び出るほど安いんですよ?

ちゃんと働いても、月給1万円くらいですからね。良くて2〜3万円くらい。

逆にいうと、元手がなければ最低ラインの賃金で働かざるをえないのです。例えばマクドナルドやJolibeeなどのファストフード店で働くとか、ショッピングセンターで働くとかですね。

フィリピンで給料がいい仕事といえば、プログラマーや外資系のコールセンターくらい。あと語学学校の先生。

ですが、そういう仕事に就くにはちゃんとした学歴が必要です。しかしながら貧困街出身の人々には、いい大学を卒業させるお金すらないので、貧困から抜け出せる道がありません。

そういった人々が賢く生きるには、コミュニティーで活動するというのが挙げられます。

フィリピンはコミュニティー内での結びつきが非常に強いため、各人がお互いを助け合って、補い合いながら生活をしています。

例えば、資金に余裕のある家庭が料理をして他人の食卓を助けたり、日用雑貨や食料品を大量に買い込んで小分けにして売るサリサリストアを経営する、などですね。

フィリピンのコミュニティは小さい分、インタラクティブに関係しあっています。

それはお互いを引き立てあう場合もあれば、足を引っ張りあう場合もありますけど。まさにその姿は、”Always三丁目の夕日”さながら。

家族と家族の結びつきが、まるで1つの大きな家族のように存在しているんですね。

そんな中でフィリピンのローカル地域で、食堂のオーナーになるなんて、ちょっと面白いじゃないですか?

そういう地域を見たい人、興味のある人は、私がセブ島へ連れていきます。ご連絡を下さい。

まとめ

気がつけばとりとめのない話になってしまいました。フィリピンの小さな食堂、カレンデリアのオーナーになった話でした。

ちょっとディープなセブ島シリーズ、いかがでしょうか?

これからも自分の記憶をほじくり返しながら、セブ島に興味のある人にちょっとしたストーリーを提供していきたいと考えています。

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ヒロフルカワ
日本の大学を中退しフィリピンの旅行会社に就職。その後、NZの大学に留学。卒業式では400人の前でスピーチをする。これまでの経験をもとに、英語・海外情報をブログで発信中。ツイッターではブログ運営・英語学習・海外情報をシェアします。社会不適合者のネジ外れぶっ飛び系。海外就職/大学留学/TOEIC840点/英検準1級。お仕事受付中のフリーライター兼、旅人。